法律にまつわるコラム

法律相談をしていると、「こういう場合、訴えることができますか?」という質問を受けることがあります。 実は、この質問、弁護士泣かせの質問です。答えるのが一苦労なのです。 まず、相談者がどういう趣旨で言っているのかを確認する必要があります。 例えば、相談者の話が「ある人にお金をだまし取られた」という内容の話だったとします。...
推理小説や推理ドラマで、「死亡推定時刻は何日の何時から何時頃です」という台詞がよくありますね。 死亡推定時刻ってどうやって推定するのでしょうか。 一般的には、7つの方法があるといわれています。 一つ目。体温の低下です。...
今回は「法律を知らなかった」は通用しない、というお話です。 日本は、もちろん法治国家です。法治国家では「国民は法律を知っていなければならない」というのが古代ローマ時代から続く大原則です。 例えば、人の物を盗むと窃盗罪で罰せられます。...
殺人事件の報道で「死体遺棄の容疑で逮捕しました」という話をよく耳にします。 例えば、犯行現場が容疑者の自宅で、被害者の遺体が近くの雑木林で発見されたとします。 そうすると、おそらく犯人は「殺人」と「死体遺棄」の両方の罪を犯していると考えられます。...
最近、夫婦別姓の問題や、同性婚の問題などがよく話題に上ります。 こういう問題を議論する際に外せないのが戸籍の問題です。 そもそも戸籍はいつからあるのでしょうか。 日本で全国的な戸籍が初めて作られたのは670年と言われています。 徴兵や租税の管理が目的だったと言われています。...
「裁判は時間がかかる」とよく言われますが、どうして裁判は時間がかかるのでしょうか。民事裁判を念頭に置いて説明します。 まず、裁判を起こそうと思えば、通常、弁護士に依頼をして「訴状」を作成して裁判所に提出します。 この「訴状」というのは、「何を訴えるのか」という一番重要な書面です。...
弁護士を付けずに裁判はできるのでしょうか。 まず、日本の裁判は大きく分けて刑事裁判と民事裁判があります。...
今回は,民事訴訟の請求額について書きたいと思います。 よく,ニュースなどで,「○○円を請求した裁判で○○円の支払いを命じる判決が出ました」というのを見かけませんか。 だいたい,請求額よりも判決の金額のほうが低いですよね。 請求額は何を基準に決めているのでしょうか。 実は,請求額は,一応の理由があれば幾らでもオーケーです。...
今回は,民事執行法の改正のうち,「勤務先情報の開示」について書かせていただきます。 例えば,養育費の金額で話し合いがつかずに裁判所に決めてもらう場合があります。しかし,裁判所で金額が決まったにもかかわらず支払わない人が結構います。 裁判で決まった金額を相手が支払わない場合は,裁判所に対して強制執行を申し立てることができます。...
前回に引き続き民事執行法の改正についてお話ししたいと思います。 今回は,「金融資産の開示」についてです。 まず,基本的なことから押さえておきましょう。例えばお金を騙し取られた人が騙した人を相手に民事裁判を起こして勝訴判決を得たとします。 しかし,勝訴判決を得ても自動的にお金は戻ってきません。...

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